nerisuke─2011.2.13─
前作が19歳の時のアルバムだから「19」、今作は21歳で作ったから「21」。解りやすいですね。ケツメイシのアルバムジャケットみたいに定番化するんでしょうか。
というわけでADELE、2年ぶり勝負のセカンドアルバムがリリースです。
現在は
NPRにて無料試聴可能です。
勝負の、と言いましたが結論から言うと”勝ち”じゃないでしょうか。
2〜3年前にエイミー・ワインハウス、ダフィーと共にレトロブームのきっかけとなったこの
アデル。エイミー・ワインハウスは色々、色々ありすぎて(プロレスラー級の伝説の数々は検索すればゴロゴロ出てきますので各自調査!)身動き取れない状況。ダフィーは1歩先駆けて昨年セカンドをリリースしたものの、ちょっと軽めの作風で悪い意味でチャラさが出てしまった感のある作品になってしまいました。 悪くはないけど、惜しい出来というか。
そして、後出しジャンケンのごとく満を持してアデルはゴリっと濃いめのアルバムを作ってきました。成長を解りやすくするために重めで輪郭のはっきりした音を目指し、なんとリック・ルービン(リンキン・パークなどを手掛けた人です)、さらにUKらしさとのバランスをとるためにポール・エプワースをプロデューサーに起用。
これこれが当たりましたね。
まぁ、そういう事情はどうでもいいんです。アルバム聴いてすぐ解るくらいの力強さにビビります。1曲目の先行シングル”Rolling In The Deep
”からして明らかにネクストステージに上がったのが解る力作。
リック・ルービンっぽいドラムの音!その力強さを水の振動で露骨に見せるPVもさすが。そしてアデルの体型もさすがの貫禄(笑) 途中入るビージーズみたいなコーラスがたまりません。この1曲目から2曲目”Rumour Has It
”で完全に成長を見せつけられました。
7曲目”Take It All
”から”I'll Be Waiting
”、”One and Only
”の流れはアメリカ南部というか、ゴスペルすら感じる土臭さすら見せてくれます。
もともとあったボーカルの強さを、さらに曲が加速させる形が正解でしたね。音に迷いがないのが気持ちいい1枚です。
あと、個人的にうれしいのが10曲目のThe Cureのカバー”Lovesong
”ですね。
原曲はこんな感じです。
このバンドは好き過ぎてみんなが引いてしまうぐらい語ってしまいそうなバンドです。カバー聴いて興味持ってというのは非常に正しい入口ですので、是非すばらしきThe Cureの世界に足を踏み入れてみて下さい。
ちなみに映画「シザー・ハンズ」などで有名なティム・バートン監督はThe Cureが好きすぎてボーカルのロバート・スミスの髪型から何まで完コピです(→)。
もはやコスプレレベル。
映画の世界観もかなり影響を受けてると思われるので、ジョニー・デップ→ティム・バートン→The Cureというラインでたどっていくのも面白いかと・・・。
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