nerisuke─2012.10.11─
今回はこの曲のレコメンドというか、ようやく生で観れたBABYMETALの事を書こうかと。
10月6日、渋谷O-eastの昼夜2公演のチケットを譲ってくださるという神様が現れたのでそのためだけに仕事休んでまで上京してきました。今だったら、ライブで即上京を覚悟するレベルのバンドだとTOOLかBABYMETALくらいっすね(あと女子流とでんぱ組もか。笑)。
色々、色々書きたい事はあるのですが、多分一晩でも話せてしまうので新曲だけに絞って書こうと思います。
1曲目はMOAMETAL、YUIMETALの二人が披露した”おねだり大作戦”。
BLACK BABYMETAL という煽りVの後に
この画像のパーカーで登場したゆいもあ(今回の記念Tシャツ、Behemoth
をオマージュしててクッソかっこいいです。普通に着れます。枚数ありすぎて個人的に禁止してた黒Tを2年ぶりくらいに解禁)。
サウス系のチキチキなイントロに、途中からリンプの”My Generation” リフ。
そんなトラックに乗せて「パパのお嫁さんになる」から「買って! 買って!」「ちょうだい! ちょうだい!」と連呼する、脳が溶けるようなブリンブリンラップメタル。理性が完全に「危険」という信号を発している。
なんとなくDestiny's Child
/ ”Bills, Bills, Bills
”の「払ってよ、払ってよ」に通じるものがあるような気もするが、どっちかというと娘キャバクラ状態というか。
さくら学院本体では構造上演らせにくい ゆいもあ コンビ曲なのでとにかく上がる。
2曲目はSU-METALのソロ“紅の騎士(仮)” 。
こちらはメロディックというかドラマティックというかシンフォニックというか、このへんのメタルのくくりはよく解らない上にけっこうどうでもいいので詳しくないのだけど、
Helloweenの”I'm Alive ” とWithin Temptation
の”The Howling
”を足した感じというか。
スーちゃんが持つ先天的なゴスっぽさとコケティッシュさを全面に出したかなり本格的な作り。基本的に歌唱力が高いので、こういう系統の曲で大正解だと思う。
2曲のバランスが素晴らしい。グループの充実度が楽曲で爆発している。
今のところ、「イジメ、ダメ、ゼッタイ」のカップリングは1曲になっているのでどうなるかは解らないけど、やっぱりこの2曲は一緒のパッケージにして欲しいな。
ライブ全体を通して映像の煽りでストーリーを展開させていく作りで、アイドルバブル全体を仮想敵としたマイノリティーな悲壮感で会場をロックさせていく。みんなパロディーだって解った上で全額ベットしてる感じとか、ゴシックな雰囲気も含めて
みんなみプロレスでいうと666(トリプルシックス)という団体に近いように思う。
それにしても、仮想敵と思われる48グループが絶対王者として君臨しているからこそ成立するアングルなのはあきらかで、バブルは48グループの崩壊とともに終わるのだと痛感する。666がプロレスというジャンル自体(というか新日という老舗)が衰退しきっているのでアンチとして成立しきれなかったのを考えると今はホント幸せな時間なのだ。少しでもこの時間が長く続く事を祈ってる。
客層は女の子もいっぱいいたし(みんなすごいおしゃれ)、墨がびっしりの外人さんもいたし、もろオタな人もいた。ライブの後飲んだ人たちは様々なジャンルのコアリスナーだった人たちばかりで、単純に ”今、この場” が面白いというだけで吸い寄せられた感じだ。まさに文化の交差点。面白い場所を見つけれる人はいつの時代もきっちり見つけるのだ。
最後に個人的な事ですが今まではハコ推しと言う事にしていましたが、今回で完全にMOAMETAL、というか菊地最愛ちゃん推しになりました。別に宣言しなくてもいいんですけど。笑。
クールというか、冷たさすら感じる笑顔にマジで腰抜けるかと思いました。笑顔の威力でマジで一歩下がりましたもん。
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