古田琴美(TOWER RECORDS SHIBUYA)─2012.9.13─
私は、先日、後藤さんのコメントを読んで、涙が止まりませんでした。
初めてメンバー全員がジャケットに登場した『マジックディスク』以降、バンドを続けていくことへの、"葛藤"と "絶望" を抱えていた彼等が、3.11以降、"生きる希望"を見つけ、世の中へ自分達の音楽を"伝えていく使命"を再度見出し、真っ直ぐな"光"を照らしている"ASIAN KUNG-GENERATION"、7枚目のアルバム『ランドマーク』が完成しました。
内容は、一言でいうと、私が凄く好きな彼等の3rdアルバム『ファンクラブ』に近いもの。
『ファンクラブ』が、彼等の"音と向き合った"内容だとすれば、今作『ランドマーク』は、"彼等自身と闘った"内容だと思います。 アジカンは、来年で"デビュー10周年"。10年も第一線で活躍し、長く続けていくことは、相当な努力と労力が必要だったでしょう。 私も、アジカンの音楽に出会って、今の仕事を始めて、気付いたら10年もの月日が経とうとしています。今の仕事を辞めたくなって、意志がブレそうになった時、いつも傍にいて、「大丈夫だよ」と言ってくれていたのは "アジカンの音楽" でした。
今まで、ライブを何本も観させて頂いて、その中で、良いライブも、悪いライブもありましたし、バンドが良くない状態の時は、ライブを観るとすぐにわかりました。表現者といえど1人の人間なので、バンド内の不仲なんて、長くやっていけばいくほど当然あるだろうと思っていたし、むしろ、全くない方が本当にやりたいことをやっているのかと疑ってしまうくらい。
私は、もがきながらも一生懸命鳴らす"彼等の音楽"がとても好きだったので、何があっても彼等への"愛情"は変わらなかったし、いつ解散しても、いつ死んでもいいように、"今鳴らすべき音" を伝えていくのが表現者としての使命だと思っていたので、そういう彼等の生き方は "カッコ良いな" とずっと思っていました。
今作では、"愛情"だけではなく、"皮肉" さえも赤裸々に綴っていたことにかなりの衝撃を受けた私は、何日も、涙無しではこのアルバムを聴くことが出来ませんでしたが、幾度となく深い闇を泳いできた彼等が、"闇" を "希望" に変え、今の時代に、"自分達にしか鳴らせない音" を完成させたことに、私は嬉しさでいっぱいでした。
メロディも、歌詞も、今までとは比較にならない程、とても愛おしくて、大好きな作品になったのです。 自分をここまで削って表現し、世の中のど真ん中で活躍している、"ASIAN KUNG-FU GENERATION"を、"日本一カッコ良いバンド"だと、今、声を大にして言いたい。
そして、私の人生にかけがえのない彼等の音楽と言葉が、もし、突然鳴らなくなったとしても、彼等の音は一生、私の中で "生きる希望" を鳴らし続けます。
そんな "アジカン日本一の応援店" 、タワレコ渋谷店は『ランドマーク』をこの様に大展開!!
◯1F
◯2F
更に今回は1Fにて、巨大パネル展示も!
もちろんアジカンメンバーへのメッセージノート、直筆コメントもご覧頂けます!
◯メッセージノート
◯直筆コメント
そして、月刊誌となり、パワーアップして帰ってきた弊社発行の「tower +(PLUS)」にて、『ランドマーク』レビューも執筆させて頂きました!
oidレコメンドとは違った内容になっていますので、全国のタワレコで見掛けた際は、是非手に取って頂けると嬉しいです。 私は、アジカンが新しく掲げる『ランドマーク』という"希望の旗"を、世界中の人達が振り向くまで、全力で振っていきたいと思います!
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