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Gorillaz

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nerisuke─2010.11.28─

プロレス、格闘技が好きなので”最強”という言葉について日々考えるわけです。勝てば最強なのか。負けなければ最強なのか。心に残れば最強なのか。さらには経済面の影響力はどうなのかまで。当然、答えは出ないわけです。

でも、最近というか明確にいつからかと解るんですけど、ある意味これが正解というのにたどり着いたんです。それは”1番楽しんでるやつが最強だ”と言う事。いつからそれを感じるようになったかというと、「よつばと」という漫画を読んでからなんです。読み始めたのは4巻くらいからなので、2006年くらいからですね。読んでる人は解ると思うんですけど、よつばは最強なんです。読んでない人は、今すぐこんな記事読んでないで本屋に行って出たばっかりの10巻を買ってください。絶対に金額以上のものが得られる漫画だと思います。自分はさっき買ってきて、読むのがもったいなさすぎて我慢してこれ書いてます(笑)。

そういう論点からいうと、現在の音楽シーンで最強なのはGorillaz、というかデーモン・アルバーンになるわけです。間違いなく、音楽的にも、商業的にも1番楽しんでるのは彼。しかも頭一つ分どころか上半身くらい飛びぬけてしまっていると思うんです。Gorillaz知らない人にざっくり説明すると、90年代にオアシスと共にUKロックで天下を獲ったブラーというバンドのボーカルが始めたポップユニットです。

とにかく「On Melancholy Hill」という曲の出来が尋常じゃないレベル。パッと聴いた感じは不思議な感じの曲ぐらいの印象ですけど、聴けば聴くほどに新しい発見がある曲。そしてどんなに発見を重ねても核心が見えてこないし、設計図が引けない曲。こんな曲作れるのデーモン・アルバーンくらいですよ、現在。どのジャンルにも寄りかからず、”ポップミュージック”というジャンルでしかくくれない音。そしてそんな革新的な音なのに、耳触りが良くて解りやすいと言う事。要は現状の音楽のなかで1番先頭にいる曲なんです。

ブラーというバンドでロックの方程式を解いてしまった男が、ポップの方程式まで解いてしまった。ポスト・マイケル・ジャクソンに1番近いのは実はデーモン・アルバーンなんじゃないかと思います。

けっこう前のリリースなんですけど、だれもレコメンドしてなかったので今さらながら。この時期になってくると大人の事情でベスト盤とかが多くなって新譜が少なくなってきてつまんないから、っていうのもあるんですけど。年齢を重ねるごとに年末が苦痛になってきます(笑)。

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  • nerisuke(2010.11.28)