後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)─2011.11.23─
Dirty Projectorsの前作は年間ベストに挙げるくらい素晴らしいアルバムで、渋谷のクアトロで行われた来日公演も今までに観たライブの中でも5指に入る感動のライブでした。もう、本当に大好きなバンド。そのDirty ProjectorsがBjork(ビョーク)と共に制作したのがこのアルバム。昨年、DLで発売されていた作品がCDとアナログで音源化。
Bjorkの声に宿る独特の厳しさが、ずっと苦手でした。だから、名盤と呼ばれているアルバムも、ずっと聴き込むことができずにいます。それでも、昨年のAntony & The Johnsonsのアルバム『Swanlights』での見事な客演では、そういった荘厳さがある種のフィーリング―—愛とか呼ぶしかない類の感情を表したような音像と結びつくことで、随分と印象の違うものに感じたのです。収録曲“Flétta”は本当に素晴らしかった。
そして、このDirty Projectorsとのコラボレーション。本当に最高のひと事。Dirty Projectorsのような人間の声の使い方はとてもユニークだと思う。人間の根源的なエネルギーがどこに宿っているのか、そういうことに意識的なのではないかと思います。
本編の動画がYouTube上にないので、最後にふたつのDirty ProjectorsのMVを添付します。(※今作とは関係ないので注意)このビデオに宿っているようなフィーリングをもう少し多面的にして、かつ、解像度を上げて楽しみたい方は、今作『Mount Wittenberg Orca』を是非チェックして下さい。
断片的なMVと試聴はコチラのページへ!→http://www.mountwittenbergorca.com/
http://www.mountwittenbergorca.com/
VIDEO
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DLのみの音源も購入していましたが、やっぱりCDやレコードで買うとなぜか聴く機会が増えます。愛着なのかなんなのか。それは自分でも分析できませんが、手に取ることって良いなと、改めて感じました。
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