自分はプロレス大好きで生観戦やらスカパーやら年間結構な試合を観ています。でも同じプロレスでもやっぱりどうしようもない試合もあるわけで。そんな試合は開始3秒くらいでハズレって解る。その基準は色々あるんだけど雰囲気としか言いようがないものが大半です。解りやすいところだと、視線の配り方とかドロップキックのスタイルとかになるのかな。でもこれは15年間観てきた経験値なんだと思う。
過去に某有名レコード店で5年くらい働いてたことあるんですが、これは音楽も一緒。10年以上も中古CD屋のエサ箱(床に置いてある段ボール)の宇宙を見つめてきたからこそ、アルバムは開始10秒以内で判断できる。それも音の”鳴り”という説明しかできないんですけど。
自分の趣味を押しつけるだけではCDは売れない。いくら自分がSWANSの1stが好きだって言ったって、その共感レベルは笑っていいともでタモさんストラップもらえるかどうかくらいの話だ。自分の判断する良い音楽と世間のそれとの最大公約数を見つけていかなければならない。そこが楽しくも、もどかしいんです。そんなレベルを超越したU2やマドンナ、マイケルと言ったアーティストはやっぱり偉大としか言いようがない。
前置きクソ長くなりましたが、そんな判断基準で5秒でアンテナに引っかかったのがこのアルバム。ちょっと前までspinnerで無料試聴やってたんだけど終わっちゃったな。ガレージとAC/DCを混ぜたような乱暴なギターで耳に引っかかって、ドラムの音作りとボーカルのヨレ具合で確信。さらにマイスペで観れるライブ映像とPVで決定的に。ギターとドラム、キャラ逆じゃね?(笑) これ、やばいっすよー。 大げさかもしれないけど、J・マスキスとか
フランク・ブラックに並ぶ系譜のような。いじめられっ子ギターヒーローの匂いがする。誰も鍵盤弾いてくれないから自分で足で弾くぜ、的な。個人的には惜しくも亡くなってしまったジェイ・リタードの影も見えたりして、たまりません。ギターがちょっとエモ風味もあるから日本でも受け入れやすいと思うんだけどな。ちなみに、バンド名で検索すると某有名映画ばっかり出てきて大変です。
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