nerisuke─2012.3.20─
SPEEDってアイドルだったんだろうか。デスチャは?もっと言えばTLCは?そんな不毛な事を考え続けてしまうのはこのアルバムのせいだろう。
東京女子流、2ndアルバムです。
アイドル戦国時代と息巻いているとはいえ、一般のあんまり音楽聴かない層が知ってるのはAKB48関連とももクロくらいでしょうか。そんな層の人たちも、TLCの曲は1曲ぐらいは聴いたことあるだろうし、ビヨンセは知ってるだろうし、SPEEDはいわずもがな。
完成度の高さっていうのはアイドルにとって紙一重。何かが足りないからこそアイドルたり得るんだから。アイドルとして売っていくのか、ミュージシャンとして売っていくのか。
それによって結果が大きく違ってくるグループもあると思う。でもその線引きが限りなく曖昧なのも事実だ。正解はないんだろうけど。
ま、どっちでもいいんすけどね。とりあえずこのグループの新作、素晴らしいんす。
楽曲の完成度、というかIQの高さは間違いなく日本トップレベル。レーダーチャートでいうと綺麗に丸に近いというか。ももクロなんかは超いびつなグラフになりそうですね。超好きですけど。
タイトルトラックの”Limited addiction
”
イントロのフュージョンっぽいシンセがやばい。
先行シングルだった”Rock you! ”
タイトル通りのロッキンなイントロから「1、2、3!」の解りやすいLive勝負曲。
基本的にこのグループの曲はファンクマナーに沿ったダンスポップ。
音の感じはスガシカオに近いようにも思います。
世界的な音楽の流れでいう「最新の音」ではもちろんない。でもこのクオリティーはヤバいっしょ。オタに媚びざるを得ない楽曲がほとんどのアイドル曲においては異質とも言える密度。音楽に浸かって腐りかかった耳にも対応してくれる安心感です。
と、言ってもライブ映像とか観ると完成度とは程遠く、そこの点でも安心感があったり。笑。やっぱりそこに胸締め付けられるんだし。
歌詞だと”Regret.”が好き。
所謂 ”メジャーな音" に興味持ち始めたのがレコ屋で働き始めた時の先輩(あきらかな音楽キ○ガイ)にスガシカオを薦められた事だったのを思い出したりもして、色んな意味でグッとくる曲ばかりのオススメ盤です!
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