今作も基本的な構造は一緒ですが、かなりポップに仕上げてきました。細部にこれでもかと小ネタを挟みこんだ職人ポップ的な曲ばかり。良い意味でスレた音になったというか。でも決して暑苦しく聴きづらくなってるわけじゃなくて、あくまでも風通し良く、すごくきれいなレースのカーテンみたいな音になってます。リードシングルだった3曲目「Tree By The River」を聴いた時から予感はしてたんですけど、大傑作です。間違いないっす。年始リリースなんで怪しいっすけど、年間ベスト10は確実です。
オススメはそのシングルと、ピアノとコーラスが美しい7曲目「Godless Brother In Love」、ストーンズの「悪魔を憐れむ歌」っぽいゴスペル風味を感じる9曲目「Glad Man Singing」、イントロの南部系のブラスの煽りから、後半土臭いブルージーさすら感じる10曲目「Your Fake Name Is Good Enough Foe Me」ですかね。
全体的に今までにはなかった力強さを感じます。