向井秀徳+LEO今井=『Kimonos』!!!!
この組み合わせを聞いた瞬間、「絶対ハマる!」と思った方も多いのではないでしょうか?
LEO今井主催イベントでの共演や、2008年にリリースされたLEO今井「Fix Neon」に収録された“Metro”での向井氏の参加等、今思えばその予兆はあったわけですが…まさか、がっつりバンドとして作品を届けてくれるなんてっ!!
まずはそのLEO今井“Metro”を聴いて下さい。
アッパーで、各パートがせめぎ合うバンドサウンドが最高にカッコイイのですが、Kimonosはこの感じとはかなり違います。ではKimonosとして最初に公開された“Almost Human”を。
このMV、なんとも妖しくて、初めての音源/映像として完璧じゃないですか?異様に気になりますよね!
全体的にシンセとドラムマシン(ZAZEN BOYS吉田氏がBassとして参加している曲もありますが)の音が印象的な80’s風味のニューウェイヴ・サウンド。ぼんやりした言い方になりますが、「80’s洋楽特有の尖がっているクールさ」に憧れを抱いたリアルタイム世代にとっては、懐かしさと共にこの2人のセンスの良さに脱帽するのでは?細野晴臣の“Sports men”のカヴァーもツボ突きまくりですよね!若い世代にとってはきっと新鮮なサウンドで、「なんだこの得体の知れなさは!?」と興奮を覚えるのではないでしょうか?
ZAZEN BOYSの近作やLEO今井の作品初期から醸し出されていた〈夜〉の雰囲気がより強調されていることや、ミニマル・ミュージック的なループにアヴァンギャルドなとっつきにくさがあるかと言えば、全編流石のポップなメロディが聴こえるのでご安心を。
前述したようなサウンド面でのかっこよさが第一のトピックだし、どこででも取り上げられることだとは思いますが、個人的には好きなヴォーカリストの2人が同じ曲の中で交互に歌ったり、時にはユニゾンだったりすることに一番興奮しました!!特にLEO今井のセルフカヴァー“Tokyo Lights”のエモ−ショナルなこと!!そして“The Girl In The Kimono Dress”の歌唱には他の曲にない切なさが実に日本的な情緒が溢れているようで素晴らしかったです!
向井さん初の著書「厚岸のおかず」は勿論、Kimonosにピンときたらマストなニューウェイヴの名盤を揃えて展開しております!!
国内盤でも¥1,680とか¥1,800とか意外と安く買えますよ!新譜がこのような過去の名盤に触れるきっかけになれば、尚嬉しいです!!
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