nerisuke─2011.4.22─
90年代から常に尖った音楽を届けてくれている”Stones Throw
”というL.A のレーベルがあります。Madlib、J Dilla、J Rocc といった、ビートジャンキーには名前聞くだけでも体温が2度くらい上がるビートメイカーを輩出してきた名門です。
そんな名門の現在の看板と言ってもいいのではないかと思うのがこのJames Pants
です。1年半ぶりの新作となるこのアルバムは、セルフタイトルにふさわしい渾身の出来です。
現在は
こちらのサイト で無料試聴可能です。
2曲目の”Every Night”はどことなくゲームの
クロノトリガー ( ゲームはそんなにやりませんが、このゲームの音楽は凄く印象に残ってます ) を思い出させる曲。そんなメロウな曲があったかと思えば4曲目”Strange Girl”のようなパンキッシュな曲もあったり。そこからまたフワフワした展開が続いて、個人的なベストトラックであるトロ
トロのサイケポップ
、11曲目の”Alone”。
新しいのに、色褪せてる音楽とでもいいましょうか。
Boards of Canada とか
lemon jelly がやった事を再定義してる音楽だと思います。これをやれるって言う事は、時代性と普遍性という相反するテーマを両立させることができる、 要はその人の感性が時代にフィットしてるって事です。まさに今聴くべき音楽。
アルバムはポップな曲でまとめられていますが、EPとかではさらにとんがったビートを叩きだしてます。
VIDEO
L.A周辺は今面白いアーティストが集まってきてて、ブルックリンに対抗できるようなシーンができつつあるように思います。要注目です。
それから、ビートメイカーつながりと言ってはなんなんですが、先日素晴らしいアルバムをリリースしたばかりのTV On The Radio
のベーシストGerard Smith
が4月20日、肺がんで亡くなりました。34歳という若さです。アルバム全曲のPVを編集して作られたバケモノのような作品がYouTubeにアップされているので、是非観てみてください。かけがいのない1時間になる事を保障します。
R.I.P Gerard Smith
。
VIDEO
.
1