nerisuke─2011.10.16─
プロレスを観る時間がかなり減ってしまいました。生活環境の変化もあって単純に時間がなくなったというのもあるんですけど、一番の理由がアメリカのMMA (総合格闘技) 団体 ”UFC” を WOWOW で観るようになったからなのは間違いありません。全盛期PRIDEにあったのと同じ、いやそれ以上の「プロレスよりプロレスなMMAの
熱狂」が今のUFCにはあります。
先日行われた【フランク・エドガーvsグレイ・メイナード】のタイトルマッチは今年の自分のプロレス、MMA含めた年間ベストバウトなのは確実です。しかも、年間ベスト1,2がエドガーvsメイナードという同じカード2試合になる可能性が大。というのも、この二人は年始にもタイトルマッチを行っていて、これを超えるのは難しいという程の激戦を繰り広げたのです(結果はドローでエドガーが防衛)。そして、夏前に再戦が予定されていたものの双方の怪我により一旦流れるというナチュラルな焦らしを加えつつ、今回の超絶的な名勝負が生まれたのです。
プロレスのようにストーリーが決まっているわけではないMMAの中で、この二人が作り上げた世界観。特にフランク・エドガーの「折れない心」は今書いてるだけでもこみ上げてくるものがあります。
今年でしか出来なかったストーリー。MMAというジャンルの成熟とこの二人のファイターの全盛期が重なり、奇跡的な光景を作りだしました。こういう瞬間に立ち会うためにエンターテインメントを追い続けていると言っても過言ではないです。
そんで、今年の音楽においてそういう瞬間ってなんだろうって考えると「シンセの鳴りの成熟」になるのかなと思います。特に感じるのは
M83 の'Midnight City'でしょうか。
この’Midnight City’も収録したM83のアルバムは現在
ここで無料視聴できます。
Foster The Peopleの ’Pumped Up Kicks ’
共に、今年を代表するシンセポップだと思います。この2曲は昨年からぼんやりとシーンを形作ってきたチルウェーヴがイマイチ世間に浸透しないで (トロ・イ・モアは別格ですかね) 足踏み状態なのをガツンと置き去りにして突き抜けてしまった、正に今年っぽい曲。
好き嫌いは別にして、こういう節目になるような曲に出会えるのは幸せな事だと思う。
エンターテインメントっていうのは、マイノリティーとマジョリティーの垣根を壊してナンボ。イビツでも突破力のある音が好きです。
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