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HOW TO LIVE
阿部芙蓉美

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古田琴美(TOWER RECORDS SHIBUYA)─2013.4. 6─


阿部芙蓉美3rdアルバム『HOW TO LIVE』は、過去の作品を裏切り、すべてを壊し、全く新しい、“阿部芙蓉美” の音を創り出した、革命的作品だと思う。
 
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まずは、今年2月に恵比寿リッドルームで行われたワンマンライブから、今作にも収録の「poets」と「8月」の映像をご覧下さい。
 


私も観に行かせて頂いたこの日のライブは、なんと “リキッドルームの真ん中” で演奏するというシチュエーションだったので、そんな特別な空間を味わえることへの至福感といったらもう、一言では決して表せることではない、私にとっては事件でした。

そして、その素晴らしい空間の2曲だけ、お裾分けさせて下さい。まだライブを観たことがない方も、是非、生で観て欲しいなぁと思います。


大傑作だった前作『沈黙の恋人』から約1年。DadaDの薫國をプロデューサーに招き、完全に2人だけで創り上げた今作は、「革命前夜」というタイトル曲から始まり、イントロではポテトチップスの袋をあける音が鳴り、“チップスがあれば今夜はそれでいいかな” と歌っている。歌詞をよく読んでみると、主役は何故か “ポテトチップス”。一体彼女に何が起こったんだろう…という疑問を持ちつつ「何てユーモア溢れる革命的な歌詞なんだ!」と、今までの彼女の儚い歌声からは想像も出来ない、遊び心溢れる才能を味わいながら、阿部芙蓉美ワールドにハマってしまう。
 
そして、2曲目、3曲目と進めてみると、1曲だけ、異色を醸し出している曲に出会った。それは、8曲目の「daddy」。この曲だけは、遊び心を忘れ、彼女の生々しい感情が溢れ出ているように感じる。それも、哀しそうに。

私は今作の中で「daddy」が1番好きです。何故かというと、彼女の“希望” が1番詰まっているから。そして、生の感情が鳴り響いているから。

私は人間の中の、奥底に眠っているモノ(魂)を歌っている人が好きです。決して強くはないのに、強がっていたり、本当は優しくしたいのに、頑固だったり。そういう人が、何かを表現すると、私は全身で、その表現しているものを抱き締めたくなる。愛したくなる。

阿部芙蓉美という表現者は、私が1番に想う、素晴らしいアーティストです。彼女の凛とした佇まいと、音楽に潜む唯ならぬ強さが好き。そして、弱さも。

これから、もっともっと作品を創って貰えるなら、私はよりたくさんの人に伝えていきたいし、彼女の創る音楽を愛したい。その想いが伝染していってくれる日を、これからも私は夢見る。


阿部芙蓉美の音楽を日本一応援しているタワレコ渋谷店は『HOW TO LIVE』を1F&3Fにて、大展開中!

先日、阿部芙蓉美さんご本人もお店にご来店!(ありがとうございました!)
 
■1F
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■3F
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そして、何と阿部芙蓉美を愛するが故、タワレコ渋谷店スタッフにより作成されたフリーペーパー『HOW TO LISTEN』も無料配布中!

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今作の川口 育さんによるジャケットのイラストも、とっても可愛らしくて、大好きです。是非、試聴からでも良いので聴いてみてください!

そして、気に入ったら、購入して、お家でゆっくり聴いてみてくださいね!

本当に素晴らしいアルバムです。

よろしくお願いします!
 
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