今回紹介するのは、The Suzanというバンド。デビューは曽我部恵一さんの主宰するROSE RECORDSから。「レコメンド記事なのにいきなりリンクを参照かよ!」という批判も聞こえてきますが、まずはROSE RECORDSのサイトに掲載されている曽我部さんのコメントを一読下さい。
コチラ→http://www.sokabekeiichi.com/rose/suzan.html
この時点で買いに出掛けることを決意したひとがかなりいるかと思いますが、続けます。ROSE RECORDSからリリースされたファーストアルバム「Suzan Galaxy」は荒削りなガレージロックで、これはこれで大変に格好良いわけなんですが、今年になって海外のレーベルからリリースされた2ndアルバム(全米デビュー!!)「Golden Week for the Poco Beat」が本当にもう!イスから転げ落ちて部屋の端まで転がって箪笥に頭をぶつけてしまうくらいの素晴らしさ。
とりあえず、1曲目の「Home」のイントロで「!!」となりまして、その直後に流れ出す歌声の堂々とした貫禄に唸らされてしまうのです。太い。音が太いという意味でなくて、なんというか存在感としての太さ、そういう声、音。3曲目くらいまでは、日本人のバンドだということを忘れてしまいます。何の予備も知識なく聴いたら、「最近のアメリカのバンドかな」と思ってしまう。それでも、4曲目、そしてインストを挟んでの6曲目あたりから、日本的な湿り気というか、昭和の歌謡曲の持っているオリエンタルな質感というか、そういうの雰囲気が現れてとても面白いです。日本人としての「血」を感じて、ニヤっとしてしまう。
以下はYouTubeにアップされているライブ映像。まずは下北沢。
そして、テキサスはオースティンのフェスティバル、SXSWの模様。
いや、本当に格好良いですね。雰囲気がとても良い。日本でも、もっと知名度が上がって然るべきバンド。日本の男の子たちが、俯きながらシケたロックを鳴らしているうちに、こうして奔放に世界に飛び出していくThe Suzan。壮快ですね。ちょっと悔しいくらいに、素晴らしい!!!
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