nerisuke─2014.3.24─
公開から1週間以上経ったのでもうみなさんご覧になったでしょうからレコメンドします。
観てない人は絶対に載せている動画を見ないでください。
絶っっっ対に見ないでください。
「アナと雪の女王」のサントラです。
世界中で記録的な興行成績をたたき出している生きた伝説のようになりつつある映画ですが、観てもその “伝説” という響きにまったく違和感のない、まごうことなき傑作です。自分は千葉にあるあのテーマパークは大嫌いですし、ディズニー映画の中でも未だに受け付けないものもありますが、「アナ〜」は自身を持ってオススメできます。
この映画をまったく知らない方でも「レリゴ〜♪」のあの主題歌は耳にした事があるんではないかと思います。その"Let It Go" がですねぇ、けっこう想像していた流れと違うタイミングで来るんですよ。そのタイミングを知っているのと知らないのとではこのシーンで流れる涙の量がガロン単位で違ってくるから、しつこいくらいに動画を見ないでと言ってるんです。
まぁ、サントラは映画の展開順に並んでるので順にいきましょう。
“Frozen heart
” はアイリッシュやらロシア民謡やらが混ざったオープニング曲で、毎年ワカサギ釣りで凍った湖に穴をあけている身にとってはビビるくらいにリアルな氷の描写です。もうですね、この映画の雪の描写は凄まじいの一言です。風に舞って、時にはホントに襲いかかってくるように向かってくる吹雪。「ドサッ」っと落ちるまとまった雪。踏んでできる足跡。服をびっしり覆う霜。雪国で生まれ育った我々だからこそ理解できる驚愕の再現度です。
“
Do you want to build a snowman?”
o you want to build a snowman? Do you want to build a snowman? もうこのへんで自分はグズグズでした。もーー、ダメ。もっと言えばこの前の二人で遊んでるあたりからもうダメでしたけどね笑
“
For the first time in forever ” でアナの可愛さが爆発。 このクルクルと変わる表情、どんだけの労力がかかっているんでしょう。「塔の上のラプンツェル」もそうでしたけど、はにかんだような、苦笑いのような表情の可愛さをよくもまぁここまで表現したもんだと。
”
Love is an Open Door ” スカっぽいリズムのジェイソン・ムラーズのようなポップス。男女掛け合いの曲はこれだけですが、映画観終わってからだと複雑な曲。笑。
そして、"Let It Go"
です。
“始まった”感がハンパないですね。2:25〜くらいからのブリッジは何回聴いても鳥肌立ちます。もうグワーーっとね。『となりのトトロ』で踊りで木が伸びるところの感じでしょうか。くるりの “ブレーメン” の終盤でも味わえるあの感じ。ガッツリ去年の曲ですが、個人的には今年の年間ベストトラック候補です。
“Reindeer(s) are better than people” 、“In summer
” とジョナサン・リッチマン的な飄々とした曲で冒険を繰り広げたあと、再度 “For the first time in forever” があるんですが、”音”としても映画的な表現としてもこれがピークなように思います。
5分くらいからです。
台詞と歌と動画が分離不能になったホントに驚愕のシーン。ちょっとどうかしてるくらいに凄まじい。ぜひぜひスクリーンで体感してほしいシーンです。
モータウンかブルースブラザーズかというソウルフルな “
Fixer Upper” を経てもうエンディング曲のDemi Lovato Version
の “Let it go
” です。
Demi Lovato
は先日の
オスカーでもパフォーマンスしてました。昨年のアメリカにとっての『FROZEN』というのは日本にとっての『あまちゃん』のような存在なんだと思います。だとしたらこのパフォーマンスは紅白での潮騒のメモリーズにあたるんじゃないかと。
あっというまです。この後も余韻と言うには贅沢すぎるスコアが続きますが、そのへんは読書のお供にでもいかがでしょうか。
この1週間で何回聴いたかわかりませんが、今年最も聴く1枚になることは間違いないように思います。
それもこれもとりあえず映画を観てから!
自分は字幕版、吹き替え版と見ましたが、やっぱり字幕版の方をオススメします。松たかこの “Let It Go” も良かったですけど、
やはり英語に合わせてリップシンクしてあるんで、その凄さを味わってほしいです。
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