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Dune
avengers in sci-fi

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古田琴美─2016.7.11─


avengers in sci-fi 6th Album『Dune』が素晴らしい。
 
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彼等の音楽に出会ってから早10年程になるが、相変わらずマイペースに音楽を奏でているのがわかる。
 
今やマイペースに活動することさえ難しいことなのに、彼らはいつだってマイペースに音楽を創作し、発表し、ライブ活動をしている。それは10年前、初めてライブを観た時から本当に変わらない。変わったといえば、機材の数が増えたことくらいなのかもしれない。
 
そんな彼らの、6枚目のアルバムが最高なのだ。
 
今作は購入してから何度聴いたかわからないほど、家でリピートしている。たくさんの音楽がある中で、自宅で繰り返して聴けるか聴けないか、ということが私の中でかなり重要で、何か作業をしながらBGMとして聴くこともあれば、曲を頭で細分化し、歌詞カードを見ながら聴くこともある。ここの部分はライブでどう再現するのだろう、と、想像することも楽しい。
 
生活にどう寄り添い、密接出来るか。私の音楽への評価の決定打は、そこなんだろうなと思う。
 
 
まずはリード曲「Dune」のMVを。
 

avengers in sci-fi - 「Dune」MUSIC VIDEO

 
イントロからゾクゾクさせられる感じが、堪らない。

この曲をリード曲にするところも流石だなと思った。そして、ライブでのこの曲の完成度が素晴らしかった。 音源より更に迫力が増し、生で伝わってくるモノ=魂に心が押し潰されそうにもなった。彼らのライブは機材が多いこと、それらを全て人力で披露していることも凄い。圧巻でしかない。
 
 
そして5曲目の「No Pain,No Youth」を聴いて、私は色々と考えさせられた。

デジタルが発達した今の時代に、彼らは稀な存在になってしまった。電話やメールより、LINEが多用され、既読、未読、そしてスルーすることにより勃発する怒り。SNSもそうだが、そういったデジタルの進化が発達するにつれて、新しい感情が産まれ、出会い、別れも繰り返していく様にみえる。彼等の楽曲は、歌も音の一部として一体化していて、メッセージ性が強い歌詞には、耳が反応し、心を奪われる。この曲は、そんな現代への怒りや葛藤が表現されているので、決して聴き逃してはいけない1曲だと思った。
 
更に6曲目「Still In A Dream (feat.Mai Takahashi)」では、Czecho No Republicで活躍中のsyn.voタカハシマイがFeaturing Vocalとして参加している。この曲がまた素晴らしい。

タカハシマイの透明感溢れる歌声と、アベンズの音、歌声が、アーティストとしての相思相愛っぷりを惜しみなく発揮している。今作のリリース前に既にライブで披露されていたのたが、ステージ上でアベンズの演奏と共に歌うタカハシの姿は、その場にいるオーディエンス全てを完全に惹きつけていた。アベンズに選ばれたタカハシの才能と、タカハシを選んだアベンズのセンスが見事に開花されていた1曲だった。
 

avengers in sci-fi - "Dune Walk Tour" Trailer


現在、彼らは無事ツアーファイナルを終え、FUJI ROCK FESTIVALを筆頭に国内の夏フェスへと向けて日々奮闘中。過去SXSWへの出演も経験しているので、いつの日かまた海外で、音楽ファンを唸らせるライブを魅せて欲しいなと密かに思っている。
 
 
 
最後に。
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  • 古田琴美(2016.7.11)