『Disney Rocks!!! Girl's Power!』が面白い!
「CDで女の子フェスをやってみた!」を合言葉に、アイドル、声優、バンド、シンガー、とジャンルを越えた面子が、耳馴染みのあるディズニーソングをカヴァーする企画盤。
hy4_4yh(ハイパーヨーヨ)、でんぱ組.inc、tricot、Dorothy Little Happy、BiS、今井麻美、東京女子流、金田朋子、おおたえみり、赤い公園、白石涼子、Gacharic Spin、ZAQ、黒崎真音、アップアップガールズ(仮)。
さらにメドレーリレー形式参加で、つりビット、福原香織とRAB、YURI*KARI、A Fairy Mutes Uh、Maika Leboutet、加賀谷はつみ、Qoo Bee Little、PLC(パールレディクラブ)、フラップガールズスクール…そしてなんと、<ミニーマウス>まで!という全25組が参加の特大ボリュームなんです!
この作品がダイジェストで聴けるトレーラーです!2分ちょっとなので、これだけでも聴いて下さい!
個人的に特に「これは!」と思った曲をいくつか挙げます。
まず、頭の盛り上げにこれ以上ないぐらい適役と言える、hy4_4yh(ハイパーヨーヨ)“ミッキーマウス・マーチ”からの、でんぱ組.inc“スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス”の2連発!底抜けにアッパーでキュートで、ちょっとクレイジーで。子供が聴いても一発で楽しくなる突き抜けたポップさが見事!
次に、若手ガールズロックシーンの大本命であり盟友同士である、tricot“朝の風景”、赤い公園“パート・オブ・ユア・ワールド”!この2組は今どんな曲を演っても「自分たち流」に仕上げるし、今回に関しては「どこか妖しいダークファンタジー」的な要素があって、これも正しいディズニー解釈だなと!
そしてディズニーのキャラがそのまま出てきて、本能的に、奔放にピアノ弾き語りをしているような、おおたえみり“ビビディ・バビディ・ブー”!「何が起こるかわからない」ドキドキがある生のライブ感は鳥肌もの。
最も度胆抜かれたのは、Gacharic Spin“美女と野獣”!圧倒的にパワフルで迫力満点&エンジン全開のドライヴ感がたまらん!先の読めない複雑な展開も、激烈にテクニカルな演奏で爆走したら、ただならぬ説得力のエンターテインメントになったみたいな!
「参加している全アーティスト知っている」という人は少ないと思います。でもそれは全く問題なくて、「ディズニーソングのカヴァー」という誰でもウェルカムな入口から、「予期せぬ嬉しい出会い」=「フェス」的な喜びがあるので、むしろより楽しめるんじゃないか?とも思います。
あと、前山田健一、TENGUBOY、SEXY-SYNTHESIZER、fu_mou、といったアレンジャーに注目して聴くのもこのカヴァーアルバムの楽しみ方の一つかも。逆に「これは自分でアレンジしてるんだ」という発見もあったり、歌詞カードのクレジット見るのが楽しいです。
最終的にそれぞれのオリジナル作に辿り着くきっかけとなれば良いなあと願っています!
.