後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)─2011.11.19─
久々に心惹かれる若手のバンドを発見。Bombay Bicycle Clubというロンドンの4人組。
まずは、アルバム『Different Kind of Fix』から“Shuffle”のMVを。
これは素晴らしい。
潰した音像のピアノのループ、薄い膜のように乗っかってくるシンセ、コーラスワーク、どれをとっても私の好みのツボを刺激してきます。ロンドンのバンドとはいえ、アルバム全般を通してUKインディ寄りの匂いを感じます。それでも、どうしようもない湿り気を感じるのはUK特有のものかもしれません。リヴァーヴのかかり方が、少し違うように感じます。
彼らの風貌をオフィシャルHPで観ても、ロック全般が段々とナード(オタクっぽい)なものになっているような空気を、日本だけでなくUSやUKからも感じるようになりました。「CDで音楽聴くなんてマニアだね」なんていうことを言われてしまうこともあるというご時世、ユースカルチャーの最先端を走ったりはしなくなっても、不良性を全く持ち合わせなくなっても、こうして良いロックバンドが世界中のあちこちで音楽を鳴らしていることはとても嬉しいし、こうしてリアルタイムで触れられることを喜びたいものです。
やっぱり音楽は面白い。
「これをマストで聴け!」なんて言葉を10代に向かって投げつけたりはしないけれど、やっぱりいろいろな場所に面白い音楽はあって、それを自分で発掘していくことはとても楽しいです。もう、最高なのです。そして、そんな中で見つけたバンドを「これ良いよ!」という感じで、皆に薦められたら良いなと思います。
何が言いたいかというと、Bombay Bicycle Club、良いです。
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