後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)─2011.1.26─
オオルタイチ君の新譜「
smic Coco,Singing for a Blllion lmu's Hearty Pi」が素晴らしい。
2011年に入って最初の衝撃。
鮮やかに「意味」や「観念」を追い越していると私は思う。感じる。音楽として、自分の中の原始的な部分に訴えかけてくるような感触。だからとても不思議。現代のテクノロジーも使っているし、作りもかなり凝っている。コンテンポラリーなアートからの影響も感じる。けれど、どこかから懐かしさに似たフィーリングが溢れ出している。子供の頃に歌ってた適当な歌にも似ているし、そういった自分が体験した懐かしさではない遠く昔の何かと繋がっているような気分にもなる。或は、遠くインドネシアのケチャのような近くて遠い国の音楽にも。
現代芸術は面白いけれど、観念だけが膨れ上がってしまうことがある。日本のロックやポップも、逆のベクトルで「意味」が重要視され過ぎている。そんな事柄を横目にして、ポップミュージック/ダンスミュージックとして突き抜けているところに、凄みを感じる。全方位に向けて放たれているのか、どこにも向けていないのか、そのどちらかだろうけれど、マスもマニアも包み込んでしまう包容力を感じる。というか、説明のつかない、得体の知れないパワーとエネルギーを感じる。巨大だ。
多くのひとに聴いて欲しいし、こういう作品が海を渡って行くのではないかと、そういう作品。
本当に、手放しで素晴らしい。面白い。最高だと思う。
必聴盤です。
最後に昨年リリースの楽曲のPVを。
この2曲はダウンロードでも購入することが出来ますので、
コチラのページをチェックしてみて下さい。
「Futurelina」は今作にもアルバムバージョンが収録されています。
インタビューは
コチラで読めます。
是非。
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