RECOMMENDS

Come Around Sundown
Kings of Leon

Come Around Sundown アマゾン購入ページへ
後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)─2010.12.15─

前作が世界で750万枚以上を売り上げたモンスターバンドの新作。

大ヒット作の次にリリースされるアルバムというと、大転換作というか、バンド自体が自分たちの置かれている状況とストラグル(取っ組み合う)してしまって、リスナーを置き去りにしてしまうことが多いような印象があります。ところが、そんな心配はどこ吹く風と、完全に王道をブッチ切ってスタンダードに着地してみせたのがこのKings Of Leon。これはもう文句なしですね。素晴らしいというか、凄いとしか言いようがない。自信に満ち溢れた、充実作。
音楽性とかそういうことではなくて、世界中の人たちを今、まさに熱狂させているひとたちのエネルギー。そういう説明のつかないところに、このバンドの本当の凄みがあります。それを音源からも感じます。1000万人以上の感性のチャンネルをジャックしている、そのあり得なさと言うか。大きさ。

こうなると来日公演を期待したいものなのですが、何しろイギリスはハイドパークでのライブでは6万5000人分のチケットが即完売。グラミー賞も受賞していますし、各国のフェスではもちろんヘッドライナーということもあって、ギャラのほうが大変お高くなっていることは想像に易いわけです。世界のトップバンドのひとつなのですから。

日本ではそうなると、埼玉スーパーアリーナくらいの会場を用意したいですね。そうでもしない限り、来日は難しいのではないかと思います、私の予想では。日本に来なくても良いくらいの人気ですから世界では。ですから、彼らを呼ぶには、世界で彼らが手にしているのと同じくらいか、それに近い熱狂を持って迎えないといけないわけです。「日本に行ってもビジネスになりません」と弁護士兼マネージャーが言おうと、「日本には熱狂的なファンがいるから」と、そうメンバーに言わせないといけません。

日本では、ウィルコなどもそうなのですが、トラディショナルなアメリカ音楽の雰囲気が少し混ざると、本国と日本でのセールスにかなり差が出てしまうという現象があるように思います。簡単に言うと、カントリーの匂いがすると日本では売れないような。そういう壁を乗り越えて、是非とも日本でもブレイクして欲しいと、心底思います。

私は正直言って、Kings Of Leonを日本で観たいです。(切実)
現在、世界のトップを走るロックバンドのエネルギーを生で浴びてみたいです。

ということをアピールして、今回のレコメンド記事を終わりにしたいと思います。

Kings Of Leon - Radioactive

Kings of Leon | Myspace Music Videos


1

■RECOMMENDER

  • nerisuke(2010.10.23)
  • 後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)(2010.12.15)