前回のSeapony、前々回のThe Posiesに引き続き、期せずしてシアトルのアーティストのレコメンドが続きますが、今回はPosiesと同郷(シアトルの北にある地方都市、ベリングハム)からDeath Cab For Cutieの『Codes & Keys』について。
これまでのレコメンドでも少し書かせていただきましたが、20年前はグランジ一色だったシアトルはそれがおさまって、Foo FightersやSunny Day Real Estateをはさんだ後、だんだんとオリジナリティー溢れるインディー・ロックの生産地になっていきました。そのシアトルにおいて全米を代表する2大シアトル・インディー・ロックバンドがModest MouseとこのDeath Cab For Cutie。そう言えばMichouのレコメンドの際にも名前が挙がっていましたね。キャリアも長く、現在に至るまでに様々な紆余曲折を経た彼らが最新作としてリリースしたのが『Codes & Keys』です。
早速、リードトラックともなっている「You Are A Tourist」を聴いていただきたいです。
このBuilt to Spillやogre you assholeを思わせるギターのリフとヴォーカル・ギターのBen Gibbardの美声とタイトなリズム隊!一見シンプルながら厚みのあるサウンドも素敵ですよね。
現時点では、MVが制作された曲は先の「You Are A Tourist」のみになりますが、リンクのmyspaceでは新作から一部の曲(「You Are A Tourist」と「Home Is A Fire」、「Some Boys」、「Underneath the Sycamore」が新作に収録されている曲です)を聴くことができます。どの曲も感傷的ながらも色んな要素が取り上げられていて、「深淵さ」をキーワードにした上で色んなことをしてみよう!という感じが伝わります。
最後に同じく旧作からいくつか彼らの曲を紹介させていただきたいと思います。
5枚めのアルバム『Plans』より「Crooked Teeth」。
続いて彼らの中で最もポップな曲「The Sound Of Settling」。
どちらのMVもユーモラスに凝っていて良いですね。
素朴な暖かみがあって、日常によって繊細になってしまう心の隅に染みていくような端麗なメロディが素敵です。以前のMichouに興味をもってくださった方は、彼らに多大な影響を与えたこのDeath Cab For Cutieも是非聴き入っていただけらと思います。