nerisuke─2012.9.30─
三十路越えてもですねぇ、他人の考えてる事はさっぱり解らないし、ましてや作る音楽が表現しようとしている事なんて解るわけがないんですよ。
でも、その届けられた音楽を聴いて一方的に妄想することは大好きだったりするわけです。
マウント・イアリ名義だと何枚目? マイクロフォンズ名義から数えるともう全然わかりませんが、別に2枚組じゃないけど日本だと2枚セットでの販売みたいです。
「Ocean Roar 」の方は何気に流行ってるブラックメタル(昨年、自分はLiturgyってバンドに激ハマり)からの影響が強く見られる抑揚のついた出来なので多少解りやすいかも。
つっても、ブラックメタルっすからね。そりゃ難解っすよ。あんまり興味無い人に無理やり聴かせた時の感想で心に刻まれた感想としては「石コロ多い場所で草刈り機振り回してるみたいな音」っていうのがありました。
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こんな感じで唐突に世界観がクルクル変わるんです。
それに比べて「Clear Moon」はかなり単調な展開が続いたりする事もあって、かなり眠気を誘うわけです。でも決していやな眠気じゃない。頭が考えすぎて疲れている時の眠気は全然嫌いじゃない。
先日リリースされたSWANSの2枚組の新譜もまったく同じ。
2枚で2時間越えの濃いにも程があるアルバムですが、何回も聴いちゃうんすよ。
2枚目の”Song For A Warrior”から”Avatar”の流れはこれまでのSWANSにはないような解りやすいカタルシスを持った展開なんですが、意外と何回も聴くのは1枚目だったりします。5分越える曲は当たり前で、30分越える曲もあるにもかかわらず、です。ウトウトしながら聴いていると、Mount Eerie
だったかSWANSだったかわかんなくなったりしますが、それはそれで幸せだったりします。
噛み締めても、噛み締めても、味を理解しきることはないと思われるアルバム達。
秋の夜長に誰にも邪魔されることなく自分だけの妄想を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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