今井貴彦(TOWER RECORDS SENDAI PARCO)─2011.9.13─
少し前のリリースとなりますが、個人的に現時点で今年最も多くの回数聴いた作品であり、このバンドのファンだけでなく、色んなタイプの、幅広い音楽ファンが気に入ってくれるはず!という確信があるので、紹介させていただきます!
NONA REEVESによる洋楽カヴァー・アルバム、 「Choice by NONA REEVES」 !
今作に収録された原曲は、
MICHAEL JACKSON、PRINCE、CULTURE CLUB、BILLY JOEL、THE BEACH BOYS らの70〜80年代にリリースされた世界的なヒットソングがズラリ。
カヴァー・アルバムって、選曲からそのアーティストのセンスが問われますし、『原曲との比較』という壁がありますので、実は相当ハードルが高い企画だと思いますが、今作はそんな諸々を遥かに超えるどころか、洋楽カヴァー・アルバム史上、最高傑作なのでは!?と思ってしまう程の素晴らしさ!
では、この作品の何が素晴らしいか。
『原曲の雰囲気とは全く違ったものしてしまう』 というアプローチも選択できたとは思いますが、今作はそうではなく、
『この曲ってここが良いよね!っていう魅力/雰囲気は損なわず、むしろ最大限に活かそう』 といった直球勝負でありつつも、決して古く聴こえたり、原曲まんまにならずに“今”のNONA REEVES流ブラッシュアップされた
、『2011年の名曲集』 として仕上げたことに感動したのです!
僕はそこにNONA REEVESの『これが俺たちのオリジナリティだ!』と言わんばかりの覚悟やプライド、原曲への深い愛情とリスペクトを感じました。だからこそ、アッパーな曲はひたすら高揚して楽しいし、かっこいいし。メロウな曲はどっぷり浸れるし、その美しさに泣けてくるし。
人それぞれ好みがあるとしても、こんなにも誰かれ問わずにオススメし易い(良い!って言う率が極めて高いだろうという意味で)作品もそうありません。全9曲っていう長さもカヴァー・アルバムでは丁度良い気がしました。そしてラスト曲のTHE BEACH BOYS“KOKOMO”が『良い映画観たな〜』っていうときのエンドロールで流れてきそうな感じで後味最高なんですよ!だからまたリピートしてしまうっていう。
¥1,980っていう嬉しいプライス なのですが、
ブックレットにはなんと1万5千字(!)のセルフライナーノーツ付き というサービスっぷり。音楽好きな友達へプレゼントして、色々語り合うっていうのも良いんじゃないでしょうか!
そして、この
「Choice by NONA REEVES」 と同時発売された、彼らの初期ベストである
「WARNER MUSIC YEARS / THE BEST OF NONA REEVES 1997-2001 」 も是非チェックして下さい!エヴァーグリーンな楽曲の素晴らしさは勿論、初期ならではのフレッシュ感が味わえます!全曲リマスターされていますしね!
最後になりましたが、6/26にタワーレコード仙台パルコ店で、
NONA REEVESの西寺郷太さん をお招きして、この2作品の発売記念インストアイベント(トーク&ミニライブ)を開催したのですが、そのときの映像の一部をどうぞ!
VIDEO
「WARNER MUSIC YEARS / THE BEST OF NONA REEVES 1997-2001 」 に収録された
“FORTY PIES”“AUGUST” を西寺さんによる弾き語りで、そして
「Choice by NONA REEVES」 に収録された
BILLY JOELの “JUST THE WAY YOU ARE” を押し語り(CDプレーヤーの再生ボタンを押す…からきています。笑)で披露されています!クライマックス付近でうちのCDプレーヤーの不備で、音飛び箇所もあったり(すみません!) とゆるめな雰囲気ですが、西寺さんの歌唱は絶品です!!!
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