古田琴美(TOWER RECORDS SHIBUYA)─2012.1.17─
ベスト盤というのは、例えばバンドが解散したり、活動の集大成としてリリースすることが多いのだけど、アジカンの場合は、集大成はもちろん、次の活動への架け橋として、世の中に過去の素晴らしい楽曲達を再度広げ、次世代にも繋げていきたい、そして、自分達も前に進んで行く、という素晴らしい意思のもと、この"初のベスト盤"を発売するように思う。
個人的な話をすると、アジカンのメジャーデビューから今まで、タワレコ渋谷店でずっと彼等を担当させて頂いている私は、このベスト盤発売に伴い、楽曲を聴いて当時を思い出したりしながら、改めて、"良いバンドだなぁ"と再確認した。
アジカンファンの方達も、生きてきた中で彼等の音楽に救われた、という人がきっといるだろう。
心の闇を振り絞って鳴らす音は、自分が折れそうになった時、そっと傍に寄り添ってくれる。
それでいいんだよ、と言ってくれる。
そんな音が、アジカンには在る。
歌詞カードにある"メンバーによるライナーノーツ"を読みながら聴くと尚更じんわりクるのだが、"遥か彼方"、"未来の破片"の初期衝動さがやはり圧倒的で、その後に続く"アンダースタンド"で、"ああ、こんな自分でも良いんだな"、と思える。
とにかく後藤氏の歌い方に注目。悶々とした日々や、歌でどうにかしたい、という気持ちが全面に声とメロディに出ていて、今聴いてもやはり泣ける。
内容はほぼシングル曲でリリースごとにまとめられているので、彼等の成長をストレートに感じることも出来る。
更に注目したいのは、初回盤に付属しているDVD。
これが何と、彼等のメジャー1stアルバム『君繋ファイブエム』の全曲スタジオ演奏再現映像なのだ。
再度観ながらこの原稿を書いているのだが、ライブとは違う、スタジオで己と勝負しながら演奏する様が、生々しく、そしてめちゃくちゃ格好良い。
いつの間にか画面に釘付けになってしまう。
この緊張感ある風景は、普段は絶対観ることの出来ない映像だ。
カメラアングルも素晴らしいし、何より今、ベスト盤を出す彼等が"1stアルバムを演奏している意味"、そこを感じとって欲しい。
そんなアジカン初のベスト盤リリースをお祝いして、タワレコ渋谷店では過去最大に大展開中!!!
1F&2F共に"アジカン祭り"となっております!
http://tower.jp/blog/shibuya/2012/1/AKG(003010)
1Fラウンジスペースでの展示は1/23(月)までなので、まだ見れてない!という方は、先日メンバー全員で訪店して頂いた際に(お忙しい中本当にありがとうございました!)書いて貰ったサインやコメントも見つけて下さいね!
メンバー全員の訪店は、『ファンクラブ』以来だったので、ひさしぶりに店内でサインを書く様は、あの時と変わらない彼等が其処に居て、何だか安心しました。
これから先、いつ何が起きるかわからないけど、今をしっかり生き抜いて、現状とその先を見つめ、タワレコ渋谷店はこれからもアジカンと共に進んでいきます!
皆様の御来店、お待ちしています!
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