nerisuke─2011.2. 3─
自分が高校生の頃、高校生レベルならまだしも日本国民レベルで、嫌でも耳に入ってきて覚えざるを得ない洋楽の曲がありました。
Celine Dion 「My Heart Will Go On 」と、Aerosmith の「I Don't Want To Miss A Thing 」です。言わずもがな、映画「タイタニック」と「アルマゲドン」のテーマソング。その頃、孤独で敬けんなメタリカ信者だった自分でも心の中で”F○CK!!”と連呼しつつも曲を覚えてしまってましたし、なぜかどちらも友達のつき合いで映画館で観た記憶があります。
曲の良し悪しは置いておいて、洋楽が身近に感じられた瞬間だったのではないかと思います。今現在、レディー・ガガの”曲”ってすぐ思い浮かびますか?
テイラー・スウィフトって誰?って感じですよね。
そういう意味で今週のspinner無料試聴 でかなり引っかかったThe Civil Wars です。
アルバム序盤はまぁ、アメリカンなカントリー風味の男女フォークデュオといった感じなんですが、5曲目の”Poison & Wine ”の突き抜けたポップさにびっくり。
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雰囲気が甘すぎですが、これぐらいやりすぎの方がいいんです。出来ればもっとやりすぎてもいいくらい。80年代のビッグバラードみたいなキラキラ感出してもよかったかも。
Van Halenのこれ みたいな異次元ロマンスを照明バリバリでやってくれても。
毒にも薬にもならない曲が一番性質が悪い。普段、ガレージだハードコアだ言ってる自分ですが、それはあくまでもバックボーン的な話であって、ポップなものがもちろん好きなんです。商売っ気のない中途半端なポップスは...。
ライブも良さげですね。”
Barton Hollow ”
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最初は客もやんやの盛り上がりだったのに、最後はみんなウットリ。そして、拍手爆発。いいね。
ギター・ボーカルの
John Paul White のギター1本で食わしていかせられそうな甲斐性のある男前っぷりが自分には眩しいかぎりです。
Celine Dion 「My Heart 〜」
のイントロの笛の音とか、
Aerosmith の「I Don't Want 〜 」のスティーヴン・タイラーの”あ”〜い”っていうしゃがれた出だしとか、ベタをやり切る事でしか突き抜けられない壁というのもあるわけで。こういう真正面から寄り切るポップスって大事なんです。というか、真正面から行けないからみんな色々なギミックを使うわけで。こんだけ曲が書けて、ドサ回りから這い上がってきた感じのバンドだったらドーンとまっすぐな曲書けばいいわけです。そこからどう転がすかは、売る側の問題でしょ。
上手く売って、誰かドカンと儲けてよ。上手く騙してよ。
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