悩みに悩んでレコメン1枚目に選んだのはこれ。
Surfer Bloodのデビューアルバム 『Astro Coast』。
今年の上半期で1番聴いたアルバム、ということで。
フロリダ出身、ボーカルのジョン・ポール・ピッツとドラムのタイラー・シュワルツを中心に結成された5人組。大学の寮で奨学金を使ってレコーディングされたという本作。友人でもあるThe Drumsとツアーを廻ったことで注目されるようになり、日本でも夏フェス、サマーソニック2010に出演し話題沸騰!(←ちょっと妄想)というのが簡単なプロフィール。
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Surfer Blood - Floating Vibes
最近のUSインディーのトレンドの一つにサーフ・ポップ(ビーチ・ロック?)なるものがあるらしい。サーファー・ブラッドもその中に括られて紹介されてたりする。なるほど、バンド名もそのままだが、確かにこの音はサーフィンやビーチを連想させる。リヴァーブを効かせたボーカルもそれっぽい(関係ないけど、私はこういったタイプのボーカルを「風呂場系」と呼んでいる)。夏っぽく、海っぽい。そして、風呂っぽい音楽だ。
彼等が他のバンドとちょっと違うとすれば、90年代オルタナ色が強いという所か。先日のサマソニでも感じたけど、目指してるのはビーチボーイズではなく、ピクシーズなんでしょうなー。ボーカル君のしつこいくらいのシャウトでそう確信しました。まるで、フランク・ブラック(ピクシーズのボーカルです)が憑依しているかのようなシャウト。ぽっこり出たお腹も将来性(?)を感じさせて頼もしい限り。
ボーカルもインパクト大なんだけど、もっと目立ってたのがキーボードとパーカッション担当の彼(Marcos Marchesani)。このスタジオライブでも大ハッスル!良いキャラ揃ってますなー。
アルバムはシングル曲"Floating Vibes" "Swim"のある前半も良いけど、インスト曲"Neighbour Riffs"を挟んでの後半(アナログ盤だとB面)が実に素晴らしい。"Slow Jabroni" "Anchorage"なんてどちらも6分越えと長尺なんだけど、このラストに向けての高揚感がWeezerの"Only In Dreams"を想起させる。って、私だけですね。すんませんでした。
ちなみに、この『Astro Coast』 国内盤はボーナストラック(デモ・リミックスなど)4曲が追加。FLAKE RECORDSで買うと今ならオマケがついてくるとか!
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