まあ、この間のFUJI ROCK FES.にRadioheadが出演した時も上機嫌だったのだけど。ただし、この日はフィルの他にサポートドラマー/パーカッショニストが居て、僕の聴いた感じでは外音のミックスはサポートドラマーのほうが大きかったと思う。これはリズムに対するストレスを軽減させるための編成なんじゃないかと思う。(でも、Radioheadのリズムの屋台骨を支えているのは、コリン・グリーンウッドだと思う。いつ観ても素晴らしい)
そして、話は本題のAtoms For Peaceのアルバム『Amok』。素晴らしい。というか凄い。
ソロ作の『The Eraser』の流れを組んでいる作品だと思うけれど(Atoms For Peaceはこのアルバムを再現するために結成されたのだから当たり前か。笑)、僕は近年のRadioheadの作品よりも好きかもしれない。プロダクションにそんなに差があるのか?って聞かれたら答えるのが難しいけれど(どちらもプロデューサーが同じだしね)、『LOTUS FLOWER』に感じるリズムというかドラムのタイミングのちょっとした揺らぎ(オーガニックとか、人間味とも言う)はRadioheadのものだと思う。リズムへのアプローチが違う。
僕の勝手な読みでは、Atoms For Peaceはトム・ヨークがより自由になるために、つまりバンドの演奏技術の制約を受けないで音楽を作るためのバンド/グループなんだと思う。で、それが新しいアルバムでは存分に発揮されている気がする。聴き入ってしまう。