後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)─2011.6. 7─
NANO-MUGEN FES.の出演者特集、2回目は
BOOM BOOM SATELLITESです。
(ブンブンサテライツと読みます。)
ロックバンドが欧米で認められることは、簡単なことではありません。ライブをやるだけなら、作品をリリースするだけなら、お金さえ払えばどこだって出来ます。でも、リスナーに認められるのは本当に難しい。あちらではU2だってoasisだってポップミュージックなわけで、普通に僕らがポップスを聴くのと同じように聴くわけです、文化の違いはあれど。
日本のラジオやテレビ、それから街中のBGMなどで、日本語や英語以外の音楽が流れることは珍しいですよね。似たようなバンドがあるなら、わざわざアンテナを張ってよその国のポップミュージックを聴くことはないでしょう。ジャパンフリークみたいなひとは別として。
そういう壁とは関係なくBOOM BOOM SATELLITESはヨーロッパでブレイクしたわけなのです。これは彼らがユニークな音楽性を持っていることの証ですし、それは音源を聴けばわかります。「これは!!」と驚きます。ギミックではなく表門から入っていく強さ、凄み、そういうものを感じます。
というか、単純に「スゲーッ!!」となります。能書きを粉砕されます。
ほら。もう問答無用の格好良さ。
手始めには、やはりベスト盤が良いと思います。
そして最新のオリジナルアルバム「
TO THE LOVELESS」、それからライブ盤「
EXPERIENCED」もリリースされています。直近の内容なので、NANO-MUGEN FES.の予習には適していると思います。
でも、こういう音楽に出会ったら、曲を知らなくても身体や心の反応に任せて踊ってしまえば良いんです。「!!!」みたいなフィーリングを言語かしないで、とりあえず音楽に乗っかってみる。だって、極論を言えば、音楽の良さなんて「!!!」の部分にしかないのですから。
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