only in dreams

INTERVIEW

2025年 ベストアルバム

2025年、今年リリースされたアルバムを中心にアーティストや音楽関係者にベストアルバムを選んでいただきました。

(2025.12.25)

The Best Albums of 2024

伊藤 英嗣
(音楽評論家・翻訳家)

2025年も素晴らしいアルバムが大量にリリースされた。とりあえず邦楽を除き、今の気分で10枚を順不同ピックアップした。

最初の3枚は、それぞれトーキング・ヘッズ、オレンジ・ジュース、ハスカー・ドゥで一世を風靡したあとも素敵な活動をつづけている、キャリア的にも年齢的にも、尊敬すべき兄貴らの新作。彼らは今もぼくらの心のシーンを支えてくれる。

'00年代を共に歩んだモーション・シティー・サウンドトラックの10年ぶり、’90 & '00年代をとおして幾何学的隣接次元にいたステレオラブの15年ぶり、両者久々のオリジナル・スタジオ・アルバムは、刮目すべき傑作。前者は昔ながらのエピタフからのリリースだが、後者は新たにワープとライセンス契約したのも、うれしい驚きだった。

'80年代前半にデビューしたオアシスの先輩の大先輩バンド、ザ・ロフトのファースト・フル・アルバム(!)に感激しつつ、最近の要注目レーベルのひとつラスト・ナイト・フロム・グラスゴーから出た'24年の新作につづく同様に最高なザ・ブロウ・モンキーズのこれは、アラン・マッギーとユース(キリング・ジョーク)による新レーベル、クリエイション・ユースから。前者はレーベル主宰者/マネジャー‏/エージェントして、後者はプロデューサーとして、奇妙なまでにずっと旬だ。

上記ラスト・ナイト・フロム・グラスゴーからのリリースで、'25年に最も心を揺さぶられたのは、'23年の共作盤を経たコンスタント・フォロワーの復活セカンド・アルバムだった。現在のインディー・ロックを代表するバンドのひとつウェット・レッグのセカンドもグレイト。話は飛ぶが、後者と同じドミノ契約バンド、ソーリーの新作(10枚に入れられず残念)タイトルは『Cosplay(コスプレ)』、ウェット・レッグのほうには〝Pokemon(ポケモン)〟という曲が。こんな形でジャパニーズ・オタク文化の広がりを感じられるのは、くすぐったい喜び。

そして、マニック・ストリート・プリーチャーズ。『Critical Thinking(批評的思考)』という題名から期待はしていたが、その斜め、いや極度に上をいく素晴らしさ。歌詞や曲名に刻まれた言葉の深いねじれが聴き手の熟考を促す一方、曲調やメロディーのポジティヴかつ超爽快な爆発ぶりはどうだ。その落差、すさまじすぎ。予想を超えいていた度の衝撃たるや'25年最大だった。

伊藤 英嗣
(音楽評論家・翻訳家)
音楽評論家・翻訳家 伊藤 英嗣
BIO

音楽評論家、翻訳家、クッキーシーン編集長。最新アーティスト写真(笑)は、2025年10月25日(土)東京ドームでオアシスが演奏する!AKGが演奏する!その直前に撮ったセルフィー画像。

ページTOPへ戻る