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(2019.12.25)

2019年ベストアルバム

2019年、今年リリースされたアルバムを中心にアーティストや音楽関係者にベストアルバムを選んでいただきました。

『The Movie』- I Love Your Lifestyle
素敵なバンド名に惹かれました。今回のアルバムで知りました。
素朴で普遍的なギターサウンドがとても好きです。 エモリヴァイヴァルと和製英語<OTAKU>な感触が程よい解釈で鳴らされたギターアルバム。
文化は国を越える。
そして流れ着いたその先には、新しい歌が生まれてゆくのかなと感じた一枚です。

『HOCHONO HOSE』- 細野晴臣
再構築された楽曲。高い解像度の音群、リズムとサウンド全て最高です。

『Atras / Alem』- O Terno Atras
楽曲全体を包むハイブリッドなリヴァーブ、70sフレンチな香りとバカラック的なソングライツが心地よいです。ポスト音響なアプローチの中にエスニックな歌唱が良いです。

『瞬間的シックスセンス』- あいみょん
歌唱における低い音程の表現、リスナーへ<寄せる感>が半端なくシビれました。
歌詞が脳裏にメタ的に入ってくるところが新鮮に感じました。 第六感の所以はそこにあるのでしょうか。

『Basking In The Glow』- Oso Oso
エモーショナルなアンサンブル、常温で美しいメロディライン。
吐き出すように叫ぶも、メロディを守るスタンスも素敵に思います。
素朴で普遍的なギターサウンドがとても好きです。

『So kakkoii 宇宙』- 小沢健二
情報化してゆくアウトプットに対して、真直ぐ詩的に言葉を紡ぐ姿勢に、 感銘を受けました。

『調べる相対性理論』- 相対性理論
内需に響く<オタク>な音響ライブ。メタ的視点で製作された楽曲たちのHall仕様の仕上がりにとても驚きました。現代的にスケールアップした世界から紐解く歌詞は、やはり捉えた意味すら底が抜け、解放されるような気持ちになります。

『Fridman Variations』- Stephen Vitiello & Taylor Deupree
有機的にフロアを終始浮遊しているような音をイメージしました。
重なり合う倍音には様式的な美しさが含まれており、過去、耳にしたことあるような響きもあり、ゆったりとリラックスでき、聴いていてとても心地よいです。

『しあわせの港』- 三輪二郎
フォークアルバムとして溢れる<足りている感>。とても現代的に聴こえます。
音楽的であり、私小説な一面もあり、しかし、常に外向き。 公衆的なポップ・ミュージックであるように思います。

『Möbius Strip』- KEN ISHII
合理性と情緒的なアプローチの共存。
ルールがあるようで無く、フレーズ反復には若干のズレがあり、
そこが心地良さに繋がっているのでしょうか。
移動時の電車内で聴きいていました。 <METAMORPHOSE>感が最高です。

佐野史紀 (SOFTTOUCH)

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WEB
http://soft-touch.info/

BIO
1976年生まれ、SOFTTOUCHのボーカルとギターを担当。BEDTOWNのボーカルとギターも担当。2018年9月にソフトタッチ10年ぶりのアルバム「リビルド」2019年10月にシングル「自由意志」をリリース。

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